1240時、交互に見張りをしながらのレーションでの昼食を終え、重い腰を上げる。
「理樹君、後方からの連絡は?」
「うん。それがね、恭介の知り合いが何人か応援で来てくれるんだって」
「…嫌な予感しかしないわね」
苦笑いの僕と来ヶ谷さん、そして毒舌な二木さん。真人は疲れが溜まったのか寝ている。
すると、後方からジープの音。恭介が戻ってきたらしい。
「フラッシュ!」
銃口と一緒に向ける僕の声。念のためだ。
エンジンが止まり、そして。
「サンダー。俺だ」
「恭介」
間違いなく恭介だった。僕の入っているピットに飛び込んでくる。二木さんは真人が別に掘ったピットに入っている。
もしもの攻撃の場合機関銃陣地ごと衛生兵が殺られるのもまずい、という来ヶ谷さんの判断だ。機関銃にしがみついていた僕は、
恭介のために少し場所を開けてあげる。
「状況は何か好転したか?」
「ううん。何も変わらず。斥候はどうしよう」
「あぁ、その件だが」
「…おおかた、援軍と関係があるんだろう?」
「…さすが来ヶ谷、察しがいいな」
やはり援軍と関係のあることだったようだ。恭介が続ける。
「現在こっちに向かい進攻中だそうだ。すんげぇ得物を持ってくるって言ってたぜ」
「…すんごいヤな予感しかしないんだけど」
ふと頭の中に浮かんだのは、ヘリコプターのドアガンをぶっ放しながら『ホント戦場は地獄だぜェ!フゥーハッハ!』と叫ぶおっさんか、
『ふざけるな!大声出せ!タマ落としたか!』の軍曹さん。でもあの人たちはこんなところに来るほど暇人ではない…ハズ。
すると消去法ではどうだろう。その前にすんごい得物とは?
よく分からないけど、とりあえず交代要員の鈴、小毬さん、笹瀬川さんが来たので、僕らは彼女らに現状を報告すると、二木さんを残して
前線から一度後退することになった。真人を後部席に、僕はまた機関銃手、来ヶ谷さん助手席。

 司令部のあるフォート・バスターズに帰還すると、まず謙吾が目に付いた。
「足を捻ったといっても歩けないレベルではないらしい。ただ走れないそうだ。痛みが来てな」
「そう…」
走れないのは本人としても、また兵士としても不本意だろう。なぜなら何かあった場合に一人で動き回ることができないからだ。
「とりあえず援軍が迫撃砲やらも持って来るそうだ。謙吾には砲手を担当してもらう」
「了解」
しかしその援軍も相当気合が入っているんだろう。迫撃砲まで投入とは。
「ねぇ恭介。そろそろ教えてよ。どんな人たちが援軍なのかさ」
「…今はまだ秘密だ」
「…」
すると、フェンスで仕切られたこの元キャンプ場という名のフォート・バスターズの正面ゲートに、見慣れない車両が土煙を上げ接近してくるのが見えた。
「理樹、アレだ」
「…うん、見ただけで分かったよ」
M3A1ハーフトラック。第2次大戦から朝鮮戦争のあたりまで、前線に新鮮な肉…訓練を終えたばかりの兵士達…をどんどん送り込んだ『死の棺桶』だ。
前方には僕の大好きなマ・デュースことM2重機関銃が敷設されていて、車両には運転手と最大で13人の完全武装した兵士が搭乗出来る。
「恭介」
「あぁ理樹。日本の法律でハーフトラックを公道で乗り回していいのか、という野暮なツッコミはナシだ。相手が『ぢゃむの妖精』の場合は特にな」
ぢゃむだけですべてが許される世界。これはこれでちょっとイタい。でも食べさせられたくないからえらい人も了承せざるを得ない。つまりこの世は弱肉強食。
そうこうしているうちにハーフトラックが正面ゲート前で停止する。頑丈なフェンスで出来た、強いて言えば工事現場の入り口にあるような鉄製のゲートは、
ハーフトラック程度なら体当たりで破壊できるだろう。だけどそれをすればたちまちここにいる人間達の敵になってしまう。それは避けたいのだろうか。
トラックから、声がした。
「ちょっとあんたたち!せっかくの休日ぶっ潰して来たんだからゲート開けなさいよ!」
「…」
どこかで聞いた覚えのある声だ。
「男ならさっさと開ける!そうしないなら理姫ちゃんにあふーんなことさせるわよ!」
やっぱりそうだこの人あの人だ!
鉄製のゲートが開くなりハーフトラックは急発進。あ、そう言えば理姫も誘ってなかったね。ほら、今ちょっと野暮用で本来の実家に帰っているから。
そんな内輪なお話はおいといて。今回はとんでもないゲストがお越しです。

 「やれやれ。運転も疲れるんだぜ?」
リンク先のTRAFFIC JAMさんから暇つぶしで遊びに来てくれました、天性のいぢられ役、二つ名は『おとり』ことナハトさん。
ハーフトラックもとりあえず慣れると楽しいとか車内で呟いていたらしく、そこを突っ込まれるとあさっての方角を向いて煙草を一服。
「まぁスイさんも面白ければそれでいーんだけどね!」
同じくリンク先のしぐれ堂さんからこれまたその場のノリで遊びに来てくれたのが、面白ければすべてよしな技術屋のスイさん。
ハーフトラックで牽引してきたのがなーんか物騒なんですけど…。
「まぁまぁ、何事も怪我をしないようにですよw」
リンク先のTRAFFIC JAMさんの管理人をされている、真面目に不真面目がモットーなmさん。
第2次大戦の装備が一度着てみたかったらしく、重いけど楽しいですwと笑顔を絶やさない。僕でも凄く重いんだけどね…。
「ふぅ。無駄な命は奪いたくないんですが」
そして同じくTRAFFIC JAMさんで留守預かりをしている、悪巧みの頭脳(自称)ことユリアさん。
本人はこういうのあまり好きじゃないらしいけど、そこに可愛い子の声があればついついホイホイ付いてきちゃうらしい。
そして…。
「あんたたちご苦労さん。あたしたちが来たからにはもう安心よ!」
一番恐ろしいのはあなたの存在だ!安心できないよ!と叫びたくもなるけどご存知管理人の相坂さん。
最後まで参加するのを渋っていたようだけど、いざ参加するとなるとノリノリ。でもお願いだからそんな胸元ガバッと開けて戦闘服着ないで…。
「あぁ、コレ?きついのよ」
「…ぶつぶつ…巨乳は爆発…」
「…ぶつぶつ…」
あ、西園さんとユリアさんが早速共鳴している…。結構本人自らネタにしてるらしいし、通じ合うものがあったんだろう。
「まぁまぁw」
そしてmさんが止めに入る。
「まずは司令部に案内してくださいw」
「はいよ」
そうして彼女らはまたハーフトラックに戻ると、恭介のハンドシグナルにしたがってキャンプの奥、テントベースに向かって動き始めた。


 「やっほーい!一番乗りー!ってこまりんがいない!」
一番にハーフトラックから降りてきたのはスイさん。だけどキョロキョロとあたりを見回して、小毬さんがいないことに絶望…してる?
「糸色 望 し た っ !」
いや強調しなくていいから。
「うー、今日のこの晴れ舞台のために昨夜A子さんからのメールを貰った瞬間から夜も寝ないで仮眠してコレを作ったのに…」
ごめんよー、こまりんいないよー、と涙を流しながらおっかない、物騒な武器をなでなでしているスイさんに、とりあえず聞いてみる。
「あのー、怖くて聞きたくないんですけど、コレって…」
突如、目をキラキラさせて僕の手を握るスイさん。
「良くぞ聞いてくれたっ!もうこの際理樹くんでもいいやっ!さぁ泣いて喜べついでになはとんを蹴れ!これぞスイさんの最高傑作にして最強アイテム!」
いやナハトさん蹴っちゃダメでしょ。ちょっと冷静になろうよ。
「余計な茶々の入れっこはなしだよ理樹くん!これぞ最高傑作!105mm榴弾砲M101"こまりんのためなら死ねる号"!」
…もうね、突っ込む気力もなくなりそうだから、恭介お願い。
「ほう。だが最初から自走榴弾砲にすればいいのではないか?」
お、来ヶ谷さんが率先してツッコミ。それにも動じないスイさん。
「んー。それがねー。あたしも最初そう言ったんだけど、ときるんがどーしても牽引して持って行きたい!って言うこと聞かなくてさー」
「何よ。それはあたしのセリフでしょ。前線にいるこまりんに見てもらうのにそんな野暮ったい格好見せられない!って牽引してって駄々こねたくせに」
「むむむ」
「何よ」
「まぁまぁw」
mさんさっきからまぁまぁしか言ってない気がする。
それでも、大事な援軍だしとりあえずは心地よく迎え入れてあげよう。ってことで司令部テントにご案内。
「本格的ですねーw」
mさん目がキラキラ。まるで某軽音楽部のムギさんみたいだ。
「えぇ、ムダに力入れてますね」
ユリアさんは露骨な嫌悪感こそ出さないけど、言葉に棘がある。
「ごめんね。りありんってばそういうのあんまり好きじゃないって言うから…」
相坂さんが苦笑いする中作戦会議が始まった。
「んで、相坂さん。俺たちはあんたたちを上として扱うべきか?下として扱うべきか?出来たら後者のほうがいいんだ。バスターズの統率っぷりに水を差して欲しくない」
「えぇ。もとよりそのつもり。こうしましょ。あたしたちは独自の階級があるけど、所属部隊は違う。たまたま前線の近くに展開していて手伝ってあげてるだけ。これでどう?」
「それで結構。了解感謝する」
相坂さんの提案でその場はまとまる。でも僕が思うに…。
「てっきりきょーすけくん、リーダーって呼ばれるのが嬉しくて、それをときるんに取られたくないと思ったよー」
僕が言いたいことをスイさんが見事言い当てていた!
「そ、そそそそそんなことはないぞ」
しかも恭介動揺しまくり!
どこまでも素直な恭介に苦笑いしながら、状況の報告を開始する。
「で、相坂さん、僕たち、この位置でとk…謎の敵に遭遇したんです」
「ほう。謎とな」
ナハトさんが地図を覗き込んで一言。
「渡れそうな浅瀬はここだけですか?」
ユリアさん、指摘が鋭いや。話が早い。
「それを探したくて斥候に出たいけど、何分兵力が足りないしジープの足じゃ辛いし重火器も欲しい。そういうことでしょ?」
「はい。そこで協力を要請したんです」
「そう。高いわよ。理樹くんの可愛いアレを1時間くらいしゃぶらせてもらわないと元が取れないくらい」
「いやいやいや!」
相坂さんどこまでワイヒーなんだ!
「ジョークよ。しかし確かに起伏の激しい地形。ねぇ、恭介くん。ジープは貸してくれるんでしょうね?」
「勿論。ありったけのアイテムは貸すことになる」
「了解。なはとん、付いて来なさい。あと来ヶ谷さん、そして理樹くんも」
相坂さんが速やかに、かつナチュラルに要求を突きつけてくる。恭介も仕方なく苦笑いしながら運転手ナハトさんにジープのカギを渡す。
「壊さないでくれよ」
「舐めるな。俺のテクを見せてやる」
どこか通じる二人のニヒルな笑顔。相坂さん自らイロイロ状況を掌握したいそうな。
「各自武器弾薬だけ持ちなさい。バッグも置いていくように。極めて軽装で敵の襲撃にあった場合に起伏の少ない格好を心がけて!森林戦では隠密性がカギよ!」
その割デカいですよ来ヶ谷さんと相坂さん。いや別に深い意味はないけどさ。
「巨乳は…ぶつぶつ」
「ぶつぶつ…」
また始まった!誰か助けてあげて!
そういう間もなく、僕は来ヶ谷さんに引っ掴まれ、ジープに乗せられたのだった。


 ジープの足は速い。ナハトさんの運転スキルもあって、ジープはたちまち川岸に出る。そのまま川岸を走行して隅々まで確認するつもりだろう。
「理樹くん、機銃を常に敵の方角に向けて。変な動きがあれば即座に射撃開始。誰の許可も取る必要はないわ。あたしが許可する」
「時に相坂女史。いささか偉そうではないか?」
「そう?」
「うむ」
どうにもソリが合わないのか、やけに突っかかるなぁ、来ヶ谷さん。
「この女狐には『甘えんぼ』などというふざけたキャラに描かれた恨みがあるからな。その気になればいつでも撃ち殺す」
「あら、BB弾程度で死ぬほどヤワな頭してないけど大丈夫?ゆいちゃん?」
「…ゆいちゃんと呼ぶのはやめろ」
ヘルメットを人差し指でクイッと上に持ち上げ、来ヶ谷さんにウインクする相坂さん。来ヶ谷さんは目をそらす。
「釣れない子。まぁそんな子も大好きだけど。ナハト、運転中の煙草は禁止。ポイ捨てしたらあんたを完全武装のまま川にポイ捨てする」
「俺は煙草以下かwってかそれは溺れる」
なかなかテンポのいいキャラ同士。これなら安心できそう。そう心で呟きながら、僕はM1919A6のボルトを後ろに引き、射撃準備を整えた。
来ヶ谷さんが双眼鏡で周囲を見ながら警戒する。ふと、対岸で何かがキラッと光ったのが見えた。来ヶ谷さんも確認したのか、声を上げる。
「撃てっ!」
「うん!」
シュタタタタタタッ、と小気味よい音を上げて凄い速さでBB弾が対岸に向け飛んでいく。放物線を描いた弾は相手に着弾こそしなかったが、
対象物の目の前の木に命中。ビックリして逃げ出すその何か。
「…サルかな?」
「まぁこの自然だし、サルくらいはいるでしょ」
それもそうだ。やっぱり朱鷺戸さんがここに来てるなんて何かの悪いジョークだろう。様子を見てメールしてみよう。
そしてジープはフェンスからフェンスへと移動をしたが、確認できた飛び石はやはり1箇所。謙吾たちが防御陣地を作った場所だけだった。
帰りに余った弾薬とレーションを小毬さんたちに差し入れると、僕達のジープはフォート・バスターズに向かって直進を開始したのだった。


 「ひゃぁ…怖かったよぅ…」
そんな呟きが対岸であったのは、また別の話ってことで。


 「ってことで飛び石はどうやら理樹くんたちが前哨を作った場所の真下、川幅50m程度の場所にしかないわ。川の流れは謙吾くんの報告どおり速いみたい」
「…そこさえ押さえれば敵はどうあがいても突破できない、か」
「そう。イカダでも作らない限りね。まぁあの速さならイカダでも目標地点から逸れるでしょうけど」
相坂さんが地図に作戦会議でよく使われる前哨や大砲などの駒を置いていく。敵の攻撃計画を予測するためだ。
「幸いなことにスイが今日のために一晩で作り上げた105mm榴弾砲は射程距離が対岸の森の中腹まであるわ。上手い具合に擬装して待機」
「はいよー」
その榴弾砲を撃ち出すために何を使っているかがかなり気になる。もしかしたら火薬でも使ってるんだろうか。それはあえて聞かないでおこう。
「そしてあたしたちのハーフトラックも川岸のこのあたり…そう、森の出入り口くらいに擬装して配置するわ。前哨の機銃で十字射撃できる位置」
「了解。糧食の補充とかもちろんしてくれるんだよな?」
「なはとんは食べなくてもいいでしょ?」
「殺す気かw」
「あの、わたしは?」
ユリアさんが手を上げる。とりあえず何かしたいらしい。
「ココまで来て何もしなかったら休日が無駄になっちゃいますからね。とりあえず何かさせてください」
「じゃ謙吾くんと一緒に迫撃砲を担当して。前哨のレフトピットに土嚢を積んで配置」
「チェンジで」
「茶番だぁぁぁぁあぁ!」
何かさせてって言ったからポスト用意したのに謙吾もちょっとキレてる。
「出来たら可愛い女の子と一緒のポジションがいいです」
しかもちゃっかり要求通そうとしてるし!
「出来たらでしょ。わがまま言わないの」
「じゃ絶対可愛い女の子と一緒のポジションがいいです」
言い直した!
「仕方ないわね。謙吾くん、女装できるアテはある?」
「あるわけなかろう!」
もっともだ。
そんなジョークを織り交ぜつつ決まったのは。

 まず恭介とあーちゃん先輩、そしてユリアさんが司令部に残る。全体の指揮を執るために無線の前に待機。
陣地防衛は笹瀬川さんと取り巻き3人衆に一任された。それ以外は全員を前線に投入。
また留守番かとため息交じりの笹瀬川さんだったけど、予備兵力は残しておきたいところだ。今現在相手の状況も出方も分からないんだし。
…まして、向こうには戦いのプロ、朱鷺戸さん…あやちゃんがいる。
こっちの重火力でどれくらい足止めが出来るかなんて、彼女が本気出したらどうなるか分かりきっていることだし、正直司令部要員の3人だけでは相当心許無い。
「じゃなはとんはハーフトラックの運転お願い。あたしはジープやるから」
「えー。スイさん運転したいー」
「ダメ。借り物なんだから」
「ちぇー」
ぷんぷんと頬を膨らませるスイさんに萌えつつ、もといみんな微笑みつつ、部隊は最前線に出る。
予想交戦ポイントは、前哨を敷いているほんの数マイルの距離。既に謙吾たちが作り上げた前哨以外に、ナハトさんがハーフトラックを擬装するポイントに、
ハーフトラック1台が隠れられるくらいの大きさの掩体と、更にスイさんが持ってきてくれた105mm榴弾砲が隠せる位の掩体を、それぞれ左翼、右翼に配置。
各自がピットを掘り、その中に待機。天候はこれから雨になるという予報だから、相当苦しい持久戦になるのは目に見えていた。
迫撃砲手の謙吾がジープから迫撃砲を降ろし、来ヶ谷さんに弾薬の運搬を手伝ってもらう。
相坂さんの運転するジープには、僕と、謙吾、来ヶ谷さん、西園さんが搭乗。ナハトさんのハーフトラックには残りの兵員と、105ミリ砲が牽引され、先に105ミリを
掩体に敷設した後、ハーフトラック用掩体に向かうという手はずになっている。
『こちら、リトル・ヘッジホッグス!射撃位置に配置完了したよっ!』
スイさんから元気な無線が飛ぶ。別段ハリネズミのように武装しているわけではないにしても、105ミリ砲の与える威圧感は半端ないからハリネズミだそうで。
『んーこまりん大好きだよー』
『私もスイちゃん大好きー』
すっかり打ち解けた二人の声が無線に入ってきて、現場に笑みがこぼれる。リトル・ヘッジホッグスはスイさんと小毬さん、鈴、真人が担当。真人を入れたのは、
その逞しい筋肉で先行して掩体と擬装の準備をしてもらうため。そしてそれが終わった現時点では、射撃準備を整えている様子。
『スイ、遊ぶな』
『うるさいやいなはとんのくせに!』
『こら、無駄な無線飛ばすな』
恭介が司令部からツッコミを入れる。とりあえず無駄な会話は危険だと判断したためだ。
状況がどうなるかは分からない。ただ、この状態でも、あやちゃんたちはきっと僕達を襲ってくるのは間違いないんだ。
「…」
「まぁ気を落とすな理樹君。とりあえず状況を恭介氏に報告するんだ」
来ヶ谷さんの声に我を取り戻す。部隊は、僕の合図を待っていた。
「…恭介、リトル・アヴェンジャーズ、スタンバイOK」
-小さな復讐者たち-は、ニヒルな笑みを浮かべて僕を見る。特に、さっきしてやられた謙吾のその皮肉たっぷりの笑顔は忘れられないものになるだろう。
先行して迫撃砲を叩き込みそうな彼をけん制しながら思う。
もしも僕があやちゃんを誘ってあげていたなら、きっとこんな戦いなんてする必要はなかっただろうという後悔。
そして、一人では決して出来ないような、相手に一矢報いる大反撃作戦だって、これだけの仲間がいれば可能になるという希望。
誰もがそれぞれの思いを胸に、攻撃命令を待った。


 あとがき。

と、こんな感じで内輪ネタ?になりそうだけどあたしのサイトの常連さん&行き着けサイトの常連さんに友情出演いただきました。
チャンスがあったら他の常連さんにも参加してもらおうなんて考えてます。チャンスあるかも知れないわよ?来ヶ谷さんとアンアンとかry

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